フレネ教育はフランスのフレネ学校のまねをする教育方法ではありません。自分たちの教育風土に合わせながら、学校を子どもたちの生活にひらいていき、個々の子どもの多様な表現を開花させる方策を探る教育法だといえます。
子どもの興味はなんだろう?
今あなたの目の前にいる子どもたちは何に興味を持っているのでしょうか?その興味関心を、教室で発表してもらいましょう。「今日はぼくが今はまっているものを持ってきました!」そんな一言から1日が始まる。楽しい1日の始まりです。みんな、その子の持ち込むものに興味津々。
発表の時間を作ってみよう!
授業をどうやってつくろう?
指導要領に基づいて授業を計画したとしても、本来授業は「なまもの」。指導書ばかり見てないで、子どもたちのことばから、明日の授業をつくってみましょう。よくよく耳を澄ませていると、子どものつぶやきに授業のヒントがあるはずです。さぁ、今日の授業をふりかえってみましょう。
子どもの側から授業を作ろう!
自由テクストって何?
自由作文とも呼びますが、従来のテーマの決められた「作文」とは違います。日々の生活の中で書きたいことを見つけて自由に書くのが自由作文です。自分の感性で得たものを自分のことばで綴る。自由作文は必ず教室で読まれます。表現できる。聞いてもらえる。そんな教室を作りましょう。
表現を通じて安心の空間を!
どんな表現ができるのだろう?
フレネ教育では、自由作文を綴ることが大きな意味を持ちますが、もちろん「書くこと」以外の表現も多様にあって良いわけです。絵を描いたり、工作をしたり、歌ってみたり。教室を単なる知識を詰め込む場ではなく、表現の生まれるアトリエに変えてみましょう。
いつも表現の生まれる教室に!
何のために対話するの?
フレネ学校では、子どもたちが輪になって話し合うサークル対話を毎日します。そこでは、批判や賞賛、要求などが出され、お互いがよりよい生活を送るための議論を重ねます。ありきたりの学級会ではなく、自分たちの学級をつくる対話の文化を子どもたちの中に作り出しましょう。
学校を民主主義の舞台にしよう!
アクティブラーニング!?
無理やり形式だけのグループ学習を組んだところで、学習の主体性は生まれません。まず一人ひとりが自分の学習に取り組む中で、友達の意見を聞いてみたいなと思えることが大切。個の学びがあるからこそ、友達が意味ある他者になり、そこに協同性が生まれます。
自然な協同性を生み出そう!
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東京家政大学 児童教育学科 初等教育第7研究室 結城孝雄
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